モデルロケット:11年、はじめてのプロジェクト(8)

いぬさんチームは、2回の打ち上げ実験を行います。

まず試験機(シャトルxpress)での試射。

シャトルの両サイドに取り付けた小型グライダーにより、予測の難しいペイロード(ロケットの搭載物)の投下予測範囲を検討します。また、試験機の打ち上げ角度やその時の風速などを考慮し、メイン機の打ち上げの参考データとします。

次にメイン機(Nova payloader)での打ち上げ。
ロケットに各実験機器及び、ペイロード(実験ではマシュマロ)を搭載し、打ち上げます。まず、
○最高到達高度を計測し、
○上空でペイロードの放出が確認できた時点で射出機構の動作確認をします。
さらに、
○放出したペイロードの落下を大きさの違いの観点より観測しつつ、
○落下範囲を測定、
○回収した空撮カメラの映像を解析し、ロケットの位置確認及び、スピン制御の解析を行う
といった具合です。



はじめてのプロジェクト!航空宇宙プロジェクト2011 関連記事

航空宇宙プロジェクト、始動!
(1)いぬさんチームとねこさんチーム
(2)ねこさんチームのプロジェクト
(3)風洞実験
(4)弾頭は手作りしました
(5)測定実験
(6)実験結果

(7)いぬさんチームのプロジェクト


宇宙科学 ブログランキングへ

テーマ : ★大学生活★
ジャンル : 学校・教育

いぬさんチームのプロジェクト:11年、はじめてのプロジェクト(7)

「いぬさんチーム」は、花香君、櫻井君、稲橋君、田宮君、望月君の5人からなるチーム。
櫻井君がひょんなことから「ロケットで出前が出来たら、早く届くのではないか?」と思い立ち、次世代デリバリーシステムの先駆けとしてプロジェクトを位置づけました。

その第一歩として、今回は

○ペイロード(ロケットの積載物のこと。今実験ではマシュマロ使用)を積載したロケットの確実な打ち上げ
○ペイロードの投下範囲の予測、及び大きさの違いによる落下の比較
○ペイロードの射出機構の動作試験
○ロケットの位置を把握するための空撮カメラの搭載

といったことを試験することが目標です。

私たちの周りには様々な「デリバリー」があります。荷物を配達する宅配便やバイク便、ピザやラーメンのデリバリー、通信販売だってネットで注文してデリバリーしてもらいますよね。
宅配便などは、大都市間ならば午前中に出した荷物がその日のうちに届く、というサービスも始まっています。

でもロケットが荷物を届けてくれるなら画期的ですよね!
もちろん、このプロジェクトだけで実用までこぎ着けるのは無理ですが、こうしたアイデアが次の時代を作っていくのだから、本当に面白いです。





はじめてのプロジェクト!航空宇宙プロジェクト2011 関連記事

航空宇宙プロジェクト、始動!
(1)いぬさんチームとねこさんチーム
(2)ねこさんチームのプロジェクト
(3)風洞実験
(4)弾頭は手作りしました
(5)測定実験
(6)実験結果


宇宙科学 ブログランキングへ

テーマ : ★大学生活★
ジャンル : 学校・教育

実験結果:11年、はじめてのプロジェクト(6)

さて、実験結果を照らし合わせて発表、となりました。

風洞実験では、予想高度は
Standard>SPIRAL>DORA>円柱

でも、実際の実験では
SPIRAL>Standard>DORA>円柱

とSPIRALが一番高く飛ぶ、という結果に!
この結果にはプロジェクトメンバー一同、ちょっと驚きました。

テスト打ち上げで気づいたことですが、エンジンはパックから開封して時間が経つと湿気ってしまいます。そうするとロケットの高度に影響が出てくる可能性があるかも?と思いました。
今回の実験ではType-STANDARDとType-SPIRALは同じロケットの同じエンジンマウントで打ち上げていますが、Type-STANDARDのエンジンは開封されているパックの物を使ってしまい、ちょっと湿気っていた可能性があります。
本当にちょっとしたことですが、これによって高度が出なかったのではないかと考えられます。

また、打ち上げ時の風速などといった偶然誤差や、ランチロッドの角度などの過失誤差が問題だったかもしれないと考えましたが、風速やランチロッドの角度などを計測していなかったため、どの程度の誤差がどのくらいの影響を与えたのかが計測できなかったことは反省点でした。

入念に準備してきたつもりでしたが、やはり考えるべき事、打っておくべき手はたくさんあるのだな、ということ、身をもって体験しました。(それから何と言ってもスケジュール管理!もっと時間が欲しかったー!!)

とはいえ、はじめてのプロジェクトで責任を持って自らの役割を果たし、結果を出したことは、今後のキャリアにつながっていくと思います!





はじめてのプロジェクト!航空宇宙プロジェクト2011 関連記事

航空宇宙プロジェクト、始動!
(1)いぬさんチームとねこさんチーム
(2)ねこさんチームのプロジェクト
(3)風洞実験
(4)弾頭は手作りしました
(5)測定実験


宇宙科学 ブログランキングへ

テーマ : ★大学生活★
ジャンル : 学校・教育

測定実験:11年、はじめてのプロジェクト(5)

いよいよ実際にロケットを打ち上げ、測定実験を行います。
今回実験で使用したロケットはアメリカのEstes Industriesから発売されているBig Berthaを改良したもの。

航空宇宙P11-ねこ-実験用ロケット

2回のテスト打ち上げを経て課題を抽出します。

まず一つがエンジンマウントの改良。このロケットは既存のエンジンマウントを使用することができないため、一からマウントを作ることになりました。
一部のパーツはキットに入っていたものを使えましたが、エンジンをロケットの中央に固定するリングは自作。

当初はデザインナイフで作ったりしましたが、高い精度が求められるリングを学生が手作業で作ることは不可能なことに気づき、KAIT工房のレーザー加工機を使うことになりました。
レーザー加工機を使うための講習を受けるために時間がかかってしまい、結果としてスケジュールがタイトになってしまいましたが、3つのエンジンマウントを試作して何とか実験用エンジンマウントが完成。

もう一つはモデルロケットの速さと高度を測定する計測機器。何をどうやって搭載するのか、どうやってデータを回収するのか、を考えました。
テスト打ち上げではうまく計測ができたのでこちらは順調かに思えましたが・・・

いざ、実験を行ってみると加速度計が故障してしまいデータ回収ができない事態に!

ロケットに搭載する前にペットボトルロケットなどを使用した計測機器の事前試験を徹底的に行い、高度計と加速度計の耐久試験を行うべきであったと反省。

実際のプロジェクトでもこうしたことはよくあるのでしょうね。
何をすべきなのか、を失敗から学べたことは、とても大きな収穫でした。

とはいえ、高度のデータは順調に取ることができたため、実験は成功したと言ってもいいでしょう!




はじめてのプロジェクト!航空宇宙プロジェクト2011 関連記事

航空宇宙プロジェクト、始動!
(1)いぬさんチームとねこさんチーム
(2)ねこさんチームのプロジェクト
(3)風洞実験
(4)弾頭は手作りしました


宇宙科学 ブログランキングへ

テーマ : ★大学生活★
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

KAIT

Author:KAIT
神奈川工科大学機械工学科 航空宇宙専攻のブログへようこそ!

カテゴリ
月別アーカイブ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
facebook
QRコード
QR