宇宙エレベーターの事故@テザーが切れる?!―宇宙エレベーターの最新研究(13)

 テザーの利点は、1)軽くて長い構造が構築できる、2)軽くて引っ張り強度の大きな構造が構築できる、そして、3)巻き戻すだけで簡単に構築できる、などがあります。

 しかし欠点としては、1)引っ張り強度は大きくできるが、押し付けるとたるむ、2)絡まる、3)引っ張りから離すと撥ね返る、そして、4)切れる可能性がある、などがあります。

 宇宙エレベーターの最悪のシナリオは「ひもが切れる」です。
 もちろん切れないように設計するのですが、万一切断した時の対策は十分考えておく必要があります。

 宇宙テザーでは、切断に備えていつでも「素早く巻き取れる」ことが重要です。

 素早い巻き取りは、切れたテザーなどが地球環境を破壊するのを防ぎます。
 もし中途半端なところで切れたら、巨大な「ムチ」になって地上にベタン!ということも考えられなくはないですよね。
 その「巨大なムチ」が都市部を直撃したら・・・なんて考えると、恐ろしい話です。

 また、素早い巻き取りは、切れたテザーの一部が宇宙デブリにならないようにするためにも必要です。
  
 テザーは常にレーザーなどの計測によって、万一切れた時には直ちにその場所を特定して事前に立てた対策に沿って対応する必要があります。

 本来切れないように設計されたテザーですからその扱いはかなり厄介なことになりますが、宇宙エレベーターシステムにとってはこのような最悪のシナリオを克服する必要があります。

 オーストリアのポール・ウイリアム博士が、一部で宇宙エレベーターのテザーが切れたあとのテザーの運動を数値シミュレーションした結果を、今日の「宇宙エレベーター特別教室」でご紹介いたします。
 ご興味のある方はぜひご参照下さい!

★この記事の「宇宙エレベーター特別教室」(テザーが切れた場合のシミュレーション)を、「[神奈川工大機械工学科航空宇宙専攻★公式ブログ]宙(そら)をめざせ!」にて公開中です!
数値シミュレーションの結果や物理の専門用語などを用いた詳しい解説を行っています。

http://www.aeroastro-kait.net/


----------------------------------------------------

宇宙科学 ブログランキングへ
----------------------------------------------------

テーマ : 実験 科学 サイエンス
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

KAIT

Author:KAIT
神奈川工科大学機械工学科 航空宇宙専攻のブログへようこそ!

カテゴリ
月別アーカイブ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
facebook
QRコード
QR