宇宙エレベーターの事故@人命救助が重要課題―宇宙エレベーターの最新研究(14)

 宇宙エレベーターは人を宇宙に送り込むわけですから、何にもまして人命を守るということが重要で、充分に安全性を確保する必要があります。

 事故を起こしかねない低い高度では飛び交う航空機、ある高さ以上の高度では衛星・宇宙船、そして宇宙デブリとの衝突回避はぜひとも考えておかねばなりません。

 それだけでなく、人が乗っているステーションやライダーについては、万一の事故があったときの人命救出手法や、場合によっては地球などへの安全な帰還方法を確立しておく必要があります。

 さらに、地上では考えられないような強さの放射線や紫外線への対策も人命を守るためには必要です。
 宇宙エレベーターは強い電磁波がある電離層やヴァン・アレン帯(地球の磁場にとらえられた、陽子、電子からなる放射線帯)を突っ切っているからです。

 現在人間が滞在する宇宙構造物の一例である国際宇宙ステーション(ISS)に接近してドッキングする「こうのとり」などについては、非常に厳しい安全審査が行われています。
 宇宙エレベーターにも、これに匹敵する、あるいはそれ以上の厳しい安全審査が必要不可欠となります。

 また、切断などの非常事態に備えるだけでなく、そのほかの意味においても十分活用するためには、宇宙エレベーターは2機以上建設する必要があると考えられます。

 宇宙エレベーターが建設されたときに最も重要な設備の一つを挙げるとすれば・・・もう一つの、予備の宇宙エレベーター、でしょうか?!

 作り方としては、ちょうど地上でビルを建てるときに2つのクレーンが使われているように、二つで互いに協力して伸ばしてゆくことになるかもしれません。

 建設方法にしてもまだまだ検討すべきことは残されています。

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