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宇宙エレベーター実現に研究すべきことのまとめ―宇宙エレベーターの最新研究(15)

宇宙エレベーターのプロジェクトは非常に大きいのに研究体制がまだまだ不十分です。
ここまででご紹介した、これから研究しなくてはならないものをまとめてみます。

まず、テザーの材料の問題。
必要な材料特性の解析と実現性の検討、さらに、100,000キロメートル長さのテザーの作り方などです。

他に、細かい要素として宇宙テザーを巻き込んでおいて繰り出すリール装置の設計が必要です。さらに危険が生じた時は、巻き取りが必要になるかもしれませんが、宇宙テザーの巻き取りの技術は非常に難しいのです。

次に、ライダーの推進法などを含めた設計や、何台をどのような方法で上昇・下降させるのかといった運航方法などです。

 地上基地も、地上、海上、または空中に浮かせるのか固定できるのか搭乗方法などを含めた地上基地の設計に問題が残ります。

宇宙エレベーター全体の運動の制御、テザーの端の設計、ねじれ運動の制御、そして切れた時の運動予測と対処方法(場合によっては巻き取り、または、送り出し、どこで捕まえてどのようにまとめるのか、など)を考えておく必要があります。

環境問題は、宇宙エレベーターシステムに対する放射線や真空環境などの脅威の検討と対処、地球や宇宙環境に与える影響の検討、人体に対する環境による脅威の検討と対処法、そして、なによりも今後増え続けると予想される宇宙デブリに対する対策が必要です。

何といっても、宇宙での経験は人類にとってはまだまだ少ないので、すべての危険性の検討と対処法を充分確かめておく必要があります。

さらに、宇宙エレベーターは非常に有利な宇宙開発の手段なので、国際的平和運用の法整備と人類のために役立つ運営方法の国際的な解決が必要です。

物理的な課題だけでなく、多くの人の理解が得られれば、まずは静止衛星軌道にある程度の長さの宇宙テザーを伸ばすことがでます。
このような準備段階をうまく構想する必要がありますが、研究が進んでゆけば、宇宙保健施設や宇宙老人ホームを作ったりして少しずつ伸ばしてゆけば、実現は決して遠くないと期待できます。


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テーマ : 実験 科学 サイエンス
ジャンル : 学校・教育

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