13年度航空宇宙プロジェクト(藤井研5)-ロケットからテザーって、そんなに重要?

ところで、「MEGANE7」のプロジェクトのテーマが「テザーの地上打ち上げ!」と聞いた方の中に「・・・で?」って思った方、いらっしゃいませんか(^-^;)。
ロケットから紐を伸ばすのがどうして世界的評価にもつながるようなプロジェクトになり得るのか?ちょっと脇道になりますがご説明いたします。

昨今の「宇宙新技術」として、「宇宙テザー技術」と「インフレータブル技術」があげられます。
簡単に言えば、「テザー」は「ひも」で、「インフレータブル」は「風船」です。

この二つの技術は、宇宙に構造物を作るための素材と手法として注目されています。
「ひも」も「風船」も新しい素材が開発されていて、軽くて丈夫なものを宇宙に作れるよう、研究開発が進められています。
さらにテザーは何キロメートルもの長い構造物、インフレータブルは大きな空間を、ある程度小さく圧縮したものから伸ばしたり、膨らましたりできます。

しかも、もっと大事なことは、忙しい宇宙飛行士の手をあまり煩わすことなく伸ばしたり膨らましたり出来る、つまり、自立的に構築することができる、ということ。

ですから、宇宙エレベーターなどの宇宙構造物を作るためには、この新技術を確立することが必要です。

13年度航空宇宙P(藤井研)06_YES2衛星

図は2007年9月に宇宙でひも型のテザーを31.7キロメートル伸ばすことに成功して世界記録を達成したYES2衛星(http://www.esa.int/Education/Young_Engineers_Satellites)です。これは人類が作った最大の宇宙構造物で、藤井教授のグループは長さ測定を担当しました。

今回のプロジェクトのテーマの「ロケットでのテザーの打ち上げ」では、このような新技術を確立するための基礎実験とともに、非常にたくさんの波及技術、新技術から波及してゆく新しい技術、に役立たせることができます。
(つづく)

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