SPEC2013第5回宇宙エレベーターチャレンジ(2)-クライマーはハイテクノロジーの塊

私たちが普段利用しているエレベーターと宇宙エレベーターでは、「移動のしくみ」が決定的に違います。

私たちが地上で利用するエレベーターは、ループ状のケーブルを巻きとることで、人や荷物を運ぶ「ケージ」を移動させるしくみになっています。
ところが、宇宙エレベーターではクライマー(「ケージ」にあたる部分)が自力でテザー上を昇り降りするのです。

クライマーは地上に近い対流圏では大気の影響を受けます。
またケーブル全体の振動やテンション(張力:引っ張り力)が温度や湿度、風などの環境によってリアルタイムに変わっていくことも予想されます。

そこで求められるのが、クライマー自身が判断しながら自力で移動する「自律型ケーブル昇降ロボット」なのです。
少しでも計算が狂うと、クライマーについている車輪が風にあおられて脱輪する、テザーのねじれを噛みこんで立ち往生する、車輪が空回りしてテザーを焦がす-なんてことも起こるのです。
高いところで風にあおられたクライマー自体からネジなどの部品が脱落することもあります。
虫や小鳥がテザーやクライマーに衝突したり巻き込まれたりするなどの不測の事態だって起こりえます。

様々な状況を瞬時に計算し、安全に、かつ出来るだけスピーディに昇降するクライマーは、まさにハイテクノロジーの塊なのです。

競技会03

本年度の宇宙エレベーターチャレンジには、航空宇宙学専攻の学生がロボット・メカトロニクス科の学生とともにチームを率いて参加しました。

昨年度、神奈川工科大学は最高上昇高度を記録しました(地上でのライダーの上昇実験は進む―宇宙エレベーターの最新研究(8)をご参照ください。)が、今年はどうだったでしょうか?!

その結果は次回、ご報告いたします、お楽しみに!

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テーマ : 実験 科学 サイエンス
ジャンル : 学校・教育

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