宇宙エレベーターの駅「アース・ポート」-学生と考える宇宙エレベーター(7)

ちなみにこれまでに研究により、地上側の発着拠点(アース・ポート。「駅」のようなものですね)は、ケーブルにかかる張力を小さくできる赤道上が最適である、とされています。

緯度が上がるほどケーブルにかかる張力が大きくなり、また赤道以外ではケーブルが地面に対して垂直にはならないため、赤道から極端に離れた場所に建設するのは難易度が高くなります。

2004年に開かれた宇宙エレベーター建設に関する国際会議では、アース・ポートは赤道から南北それぞれ緯度35度以内に建設すべきであることが示されました。
(建設地点としての適性を赤道で100%とすれば、35度で50%となり、そこから先は急速に減少するといいます)

具体的には、地球の重力場は完全に均一ではないため、赤道上に作るなら西経90度(ガラパゴス諸島付近)および東経73度(モルディブ付近)が最も安定させやすい、という説や、東太平洋の赤道付近とインド洋のオーストラリア西方沖が建設予定地として最適、とする説もあります。

地理的な要因のみならず、気象条件や周辺地域の政治的安定性(テロの標的になったら困ります・・・そんなアニメもありましたけれどね)など、これから考えるポイントはたくさんあります。

さらに、ケーブルの振動や熱による伸縮への対策、低軌道の人工衛星や大きなスペースデブリとの衝突を回避することも必要になってきます。そのため、アース・ポートは地上に固定するのではなく海上を移動可能なメガフロートとすることが望ましい、とする考え方もあります。

緯度的な条件は良くないですが、頑張れば日本国内にもアース・ポートが作れる可能性が無きにしもあらず、でしょうか?!

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