子衛星があれば「ひも」の長さは調節可能-学生と考える宇宙エレベーター(20)

また、静止軌道の外側に子衛星をつけることで、「ひも」自体の長さを短く調整することもできます。

皆さんも体験したことがあるでしょうか?
例えば、「ひも」をもってくるくる回してみたときと、「ひも」の先に「おもり」を付けて回したときを比べると、「おもり」がついている方が回したときに手応えを感じる、ってこと、ありませんか?(その手応えが「遠心力」=円の外側に引っ張る力です)
もし、「おもり」をつけたときと同じような手応えを「ひも」だけで感じようとするならば、かなり「ひも」の長さを長くしないと難しくなります。

つまり、「ひも」だけが回っているよりも、「ひも」の先端に子衛星などの「おもり」をつけることによって、短い「ひも」で同じ手応えを感じることができるのです。

これが、「外側に子衛星があるとエレベーター自体の長さを短くすることができる」理由です。

宇宙エレベーターハンドブック」の執筆を中心的に進めているピーター・スワン博士は、子衛星の活用等によって、現実的な宇宙エレベーターの長さは約10万キロメートル程度ではないか、という説を唱えています。

せっかく宇宙に構造物を作るのですから、ただ「ひも」を垂らすだけでなく、子衛星などを有効活用できるといいですよね。


★この記事の「宇宙エレベーター特別教室」(カウンターウエイト質量をつけたシミュレーション)を、「[神奈川工大機械工学科航空宇宙専攻★公式ブログ]宙(そら)をめざせ!」にて公開中です!
数値シミュレーションの結果や物理の専門用語などを用いた詳しい解説を行っています。
http://www.aeroastro-kait.net/



----------------------------------------------------

宇宙科学 ブログランキングへ
----------------------------------------------------

テーマ : 実験 科学 サイエンス
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

KAIT

Author:KAIT
神奈川工科大学機械工学科 航空宇宙専攻のブログへようこそ!

カテゴリ
月別アーカイブ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
facebook
QRコード
QR