宇宙エレベーター最上階は宇宙船の発着場-KAIT式宇宙エレベーター構想(4)

また、宇宙エレベーターの最上階(先端部分)は、火星や月に行く宇宙船の発着場として最適です。
高度が極めて高いから効率が良い、というだけではありません。

地上の物体が地球の重力を離れて宇宙に脱出出来る速度(「地球脱出速度」または「第二宇宙速度」と言います)は秒速約11.2キロメートルです。

ところが、10万キロメートルの軌道を飛んでいる衛星では、その軌道上から宇宙に飛び出すための速度(=高度10万キロメートルでの脱出速度)は秒速約2.8キロメートルで済みます。

地上から約10万キロメートルも離れた宇宙エレベーターの最上階(静止軌道とひもでつながっている)は、秒速約8キロメートルという非常に速い速度で回っています。
ちなみに地球表面の赤道上は秒速約0.5キロメートルで回っていますから、宇宙エレベーターの最上階は地上の約16倍の早さで回っている、ということになります。

つまり、地上10万キロメートルの軌道上から必要な脱出速度(秒速約2.8キロメートル)の約3倍もの速度で動いているのです。だから、先端からは楽々宇宙へ脱出出来ることになります。
その回転速度を利用して、勢いよく宇宙船を射出すれば、地上からロケットを打ち上げるよりも効率が良いのです。
(もちろん、エレベーター先端まで上げるためにエネルギーを使っていますが、一度に運べる人やもののボリュームを考えると効率がよいと思います!)

火星


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