1星日と1太陽日のズレ-宇宙エレベーター特別教室(10)

1星日」23時間56分4秒(=86,164秒)は「1太陽日(1日)」24時間(=86,400秒)よりも少ない、というお話をいたしました。

図はP. Fortescue達の編集した「Spacecraft Systems Engineering」からの引用で3カ月間の太陽の周りを回る地球の図です。星日の基準である地球上のP点は、3ヶ月経つと太陽日の基準P>P’>P”と90度くらいずれてくることが分かります。

Spacecraft Systems Engineering

すでに、気象衛星や放送衛星でなじみの深い静止衛星は、軌道周期がちょうど1星日になるように地球の回転と同期する高度にあります。
 静止衛星が1星日で赤道上を軌道運動するときの遠心力と引力とが釣り合う高さは約35,780キロメートル。
地球半径6,380キロメートルの約6.61倍となります。したがって、この高度で赤道上の軌道にあげると、赤道上に留まっているように見えるので静止衛星となります。

ちなみに、赤道と傾くような軌道に挙げた時には、地球の回転と同期して地球表面に8の字の軌跡を書くような「地球同期衛星」となることは、過去の宇宙エレベーター特別教室でご紹介したとおりです。

近く運用される予定の準天長衛星は、軌道をうまく設計することによって、決まった地球上の地域の上空に長時間とどまることができるものです。

テーマ : 実験 科学 サイエンス
ジャンル : 学校・教育

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