静止衛星の「墓場」がある?!-宇宙エレベーターをめぐる「宇宙の物理」(7)

以前、地球は完全な球形でないため、静止衛星が「いつ見ても同じ地点にとどまり続ける」ためにはスラスター(推力)で位置の制御をしなければならない、とお話しいたしました。

もし、スラスター(推力)の燃料が切れて位置の制御ができなくなった場合、どうなるでしょうか。

スラスターの燃料がなくなった静止衛星(=寿命が終わった静止衛星)は、同じ所にとどまり続けることができなくなり、余計な力に流されながら、最終的に東経75.1度と西経105.3度の位置に集まってゆきます。

そして、この場所が役目を終えた静止衛星がとどまり続ける場所=「静止衛星の墓場」になります。

たとえば日本上空(東経135度)にあげた静止衛星は軌道保持のための推力が無くなればインド上空(東経75.1度)に徐々に動いてゆくことになります。

諸説ありますが、宇宙エレベーターの建設位置としてインド上空(東経75.1度)とメキシコやアメリカ(西経105.3度)上空は、有力な候補地になっています。

静止衛星の墓場、なんてちょっと気味の悪い言われ方をする地点ではありますが、「自然にとどまってくれる建設地」という点から考えると、合理的な場所とも考えられます。

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