エレベーターだから、ものを運ぶ「ライダー」の研究も必須―宇宙エレベーターの最新研究(7)

さて、宇宙「エレベーター」というのですから、ひも(テザー)だけでは成り立ちません。
テザーの上を地上から宇宙へ、「もの」(ペイロード)を運ぶ何かがないと、エレベーターとは言えませんよね。

これを最近では「ライダー」と呼ぼう、と言われています。(「クライマー」と呼ぶこともあります)
宇宙エレベーターでは、宇宙にペイロードを運ぶライダーの役割は非常に重要になります。これから少しの間ですが、ライダーの最新研究についてお話しいたします。

テザーに一番大きく力がかかるとき、それは地上からライダーが上昇を始める時です。
この瞬間、ライダーには初動の加速度に加えて最大の重力加速度もかかっているからです。

ですから、テザーはその力に耐えられるように設計しなければなりません。ひも型になるのがいいのか、あるいはテープのような形がよいのか・・・これは今後も検討すべきポイントになります。

 テザーの話に脱線しましたが(テザーは重要なんですよ!)話を元に戻して、ライダーはどのようにテザーをよじ登り方っていくのでしょうか?

いろいろな考え方がありますが、現在多くの人々が考えている方法は、ローラーで両方向からはさみつけ、ローラーを回転させて移動してゆく方法です。

「1km程度の長さのテザー衛星の計画(MAST: MULTIAPPLICATION SURVIVABLE TETHER)」で、テザー上を移動するメカニズムとして考えられたのが、次の図のようなものでした。
かなり簡略化された図なのでわかりにくいかもしれませんが、上から下に向かって「ひも」のようなものが張ってあり、真ん中の箱のようなもの(これが「ライダー」です)が「ひも」を丸いローラーで挟んでいるのが見えるかと思います。

宇宙ライダー

初の宇宙ライダーとしての実験プロジェクトでしたが、残念ながらテザーの伸展がうまくゆかず走行実験は出来ませんでした。

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