地上でのライダーの上昇実験は進む―宇宙エレベーターの最新研究(8)

 宇宙でのライダーの実験はまだ実現していませんが、地上でのライダーの実験は着々と進んでいます。

 日本宇宙エレベーター協会では、大きなバルーンから800メートル以上の長さのテザーをつりさげ、このテザーを登るライダー(クライマー)の競技会を2009年から開催しています。

 毎年記録が向上していますが、現在、時速80キロメートル程度の上昇速度を記録しています。
 東京スカイツリーのエレベーターの速度は時速36キロメートル(分速600メートル)だそうですから、その倍以上の早さで動けることがわかるかと思います。

 もっとも、現時点では、地上から36,000キロメートルの静止軌道上に到達するには450時間=約19日もかかってしまいますから、まだまだ研究が必要ですね(^-^;)。

 現在では時速200キロメートルくらいが達成できるのではないかと期待されています。これが可能なら約1週間程度で静止軌道まで行けることになります。

 それでもかなり長旅になるので途中で駅弁を調達しなければ、などの問題もいろいろ出てきますね?!
 いっそのこと、長旅を楽しむために、エレベーターでは3食の食事がサービスされ、プールやカジノなどの娯楽施設も使い放題、といった豪華客船みたいなサービスがあっても面白いかもしれません。


実は、わが神奈川工科大学でも2012年にロボット・メカトロニクス学科の有志(大学院生、大学生)がテープ型のテザー上昇競技において750メートルの最高上昇高度を記録しています。
ライダーも 、実用化に向けて地道な実験が続けられているのです。

 宇宙エレベータ技術競技会から「ベストクライマー賞」を受賞
ニュース|神奈川工科大学ウェブサイトより「ロボット・メカトロニクス学科、宇宙エレベータ技術競技会から「ベストクライマー賞」を受賞」

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テーマ : 実験 科学 サイエンス
ジャンル : 学校・教育

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神奈川工科大学OB様へ

このたびは、航空宇宙専攻のブログにコメントをいただき、ありがとうございました。

ご指摘いただきました点につきましては、ベストクライマー賞を受賞したのがロボット・メカトロニクス学科の有志の皆様によるもの、と言うニュアンスが伝わりにくく、読者の方に誤解を与える表現であったことお詫び申し上げます。
申し訳ございませんでした。

ブログ記事につきましては、読者への誤解を与えないよう、神奈川工科大学の公式HP上のニュースリリースの表現を参考に、ブログの末尾2文を次の通り改訂させていただきます。

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(現在の記述)
実は、わが神奈川工科大学でも2012年に有志がテープ型のテザー上昇競技において750メートルの最高上昇高度を記録しています。
ライダーの上昇競技は、今年も継続して行う予定ですので、今年は記録更新をめざしたいですね!

(改訂後の記述)
実は、わが神奈川工科大学でも2012年にロボット・メカトロニクス学科の有志(大学院生、大学生)がテープ型のテザー上昇競技において750メートルの最高上昇高度を記録しています。
ライダーも 、実用化に向けて地道な実験が続けられているのです。
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 今後は、ロボット・メカトロニクス学科と協働で、宇宙エレベーター実現に向けて様々な実験等を行う計画もあります。
同じ志を持つ技術者・研究者として、今後も宇宙工学専攻をご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。

   航空宇宙専攻ブログ責任者
   神奈川工科大学機械工学科 教授 藤井 裕矩

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