ライダー上昇時の宇宙エレベーター全体の運動シミュレーション-宇宙エレベーター特別教室(12)

 ライダーの運動での問題点の一つは、ライダーがテザーを上昇下降するときまっすぐ上下方向に動かずテザーの鉛直方向から大きくずれてゆくことです。

 図は赤い点で表したライダーが4万キロメートルの柔軟なテザーを上昇して行くときの宇宙エレベーターシステム全体の運動を数値シミュレーションしたものです。
 横方向の距離を拡大してありますがテザーが大きく横方向に運動することが分かります。

宇宙エレベーターシステム全体の運動

 これは「コリオリ力」(コリオリの力)によるものです。
 宇宙エレベーターは24時間で一回転するように回転しています。このためまっすぐ上下に運動しようとすると宇宙エレベーターからずれてゆくのです。
 速度に比例して横方向に働く力でコリオリ力が働くためです。

 つまり、回転している非常に長くて柔らかいひもと、その上をひもに沿って運動する物体とが互いに干渉する非常に複雑な現象となります。

 このような現象を上手に制御して避けるなどの対策が必要になるので、ライダーについてはその駆動機構も含めて、益々の研究が望まれます。

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